最近、自転車乗り達の間で物議を醸しているCannodale CAAD13のプロモーションビデオに関しての自転車オタクとしての考察です。まずは、話題のビデオを見てみましょう。
撮影場所は日本(大阪梅田)です
冒頭のシーンで信号の標識から、撮影場所は梅田であることが推測されます。
撮影上の演出であることが左下に小さく明記されている
画面左下には撮影上の演出です。公道を走行する際は、十分安全を確認してください。と注意書きが出ています。
危険な公道走行をしているシーンが連続する
自転車乗り達のコミュニティでは、めちゃくちゃな撮影をしているのではないか?という話題で持ちきりになっています。
自転車オタクの考察
公道での撮影、合成、道路封鎖での撮影の混在
まずは、映像の制作方法に問題があるという話題についてですが、これについては映像を細かく見ると、車線の真ん中を走っているようなシーンは合成されていると思います。また、交通ルールに準じて左車線を走っているシーンでは一般的な撮影をしていると思います。
また、カーブで膨らんでいるシーンに関しては、撮影許可を得た状態で道路を封鎖して撮影している可能性が高いと思います。
すなわち動画の制作方法に関しては問題ないと思います。
私も本職はクリエイターなのですが、このご時世に企業からプロモーションの撮影を依頼されて「アウトな撮影」というものを行うはずがありません。
すぐ炎上するので白に近いグレーすら避けます。
倫理的にどうなのよ?という話
撮影が危ないじゃないか。という話題ともう一つ倫理的にどうなのよ?という話題が自転車乗りの間で物議を醸しています。
別にファンタジーだからいいんじゃないの?という話
当然、動画内の注釈にもありますが、この映像は自転車の乗り方を啓蒙するわけではありません。フィクションです。アクション映画を見て「暴力は良くない!」と言っているようなものです。それは理解できるので私はこの映像は断固としてNGだとは思いません。ただし、
中央車線を走るということがカッコいいという概念に基づいている
まず制作の意図として当然、この映像がかっこいいと思って作っているはずです。プロモーション映像なので当然ですよね。
それについては少し残念に感じます。だからと言ってCannondaleが嫌いになるというレベルまでではありません。TVCMで流れ始めたら問題かなと思いますが、おそらくCannondaleというブランドの特性上、非自転車乗りが見るような映像でもないでしょう。