ロードバイクに乗り始めると、コンポーネントのアップグレードを行いたくなるのは自然の流れだと思います。
上位のコンポーネントがキラキラ光って見えるようになってきたら、迷わずコンポをアップグレードしましょう。
しかし、一度にコンポを全てアップグレードすると、工賃を含むとエントリーグレードのロードバイク1台分ぐらいの値段になってしまうことも。では、どこのパーツをアップグレードすれば良いのでしょう?
SORAか旧TIAGRA(4600系)であればSTIから
SORAや旧TIAGRAのSTIはシフトケーブルの取り回しが上位のコンポと違い、ハンドルに沿って這われていません。
これが触角と呼ばれるワイヤリングで、一目でエントリーグレードとバレてしまいます。
これを上位のSTIに変えることでエントリーグレード臭が消え、かっこよくなります。
ただし、変速性能が落ちてしまいますので注意が必要です。
個人的には変速性能を犠牲にしても上位と同様のすっきりしたハンドル周りに変更した方がかっこいいと思います。
低コストなのはBB、チェーン
BBとチェーンは5,000円以下のコストでDura-Aceを手に入れることができます。
トップグレードのパーツが自転車についてると思うだけでテンションも上がります。
性能向上を狙うならブレーキ
105以下のブレーキとULTEGRA以上のブレーキでは制動力が全く違います。
これはブレーキシューの構造が違うからで、よく例えられるのがケース付きの消しゴムとケースなしの消しゴムの違いと言われます。性能の向上を狙うならULTEGRA以上のブレーキが一番効果がわかりやすいでしょう。
11速化は慎重に
現在10速のコンポを使っているのであれば、グレードアップによって11速化したくなる気持ちはわかります。
しかし11速化するにはSTI、前後ディレイラー、スプロケット、チェーン、ワイヤー類などかなり多くのパーツをグレードアップする必要があります。いっそのこと、全部載せ替えぐらいの気持ちがないのに手を出すと火傷してしまいますよ。
目立つ場所はクランク
クランクは自転車の顔と呼ばれています。これを上位にグレードアップすることで全体がグレードアップしたような印象になります。特に旧Tiagra(4600系)のクランクはカブトガニと呼ばれており、SORAよりカッコ悪いという存在です。
4700系Tiagra以上であれば、一気にDura-Aceまでグレードアップするとハイエンドマシンの面構えになり非常にかっこよくなります。そこまで予算が取れない場合はRIDEAやROTORなどの楕円チェーンリングに変えてしまうのも、こだわりが感じられて素敵ですね。
アップグレードは互換性に注意
変速系のパーツ(ディレイラー、STIなど)は互換性がありますので、注意が必要です。
互換のないパーツを選んでしまうと性能が落ちるどころか、最悪の場合は動かなくて事故を起こしてしまう可能性もあります。シマノのサイトでは互換性についての情報が公開されているので、そちらを参考にしましょう。
互換性のないパーツを組み合わせる時は、自己責任でしっかりテストしてから組み合わせましょう。