中古ロードバイクのチェーンメンテナンス!寿命を延ばす秘訣
念願の中古ロードバイクを購入し、「さあ、これから楽しむぞ!」と意気込んでいるあなた。ちょっと待ってください。走り出す前に、必ず確認してほしい場所があります。
それは「チェーン」です。
ロードバイクの動力源であるチェーンは、最も過酷な環境で働いているパーツです。特に中古車の場合、前のオーナーがどのようなメンテナンスをしていたか分かりません。見た目がきれいでも、内部が摩耗していたり、油切れを起こしていたりすることがあります。
チェーンの状態が悪いと、ペダルが重くなるだけでなく、チェーンと噛み合う高価なギア(スプロケットやチェーンリング)まで削ってダメにしてしまいます。
逆に言えば、「チェーンさえ適切にメンテナンスしていれば、駆動系パーツの寿命は劇的に延びる」のです。
この記事では、中古ロードバイクを手に入れた初心者がまずやるべき、チェーンの点検とメンテナンスの秘訣を解説します。
第1章:【最重要】掃除の前に「寿命」をチェック!
中古車の場合、いきなり掃除を始めるのはNGです。まず、「そのチェーンがまだ使える状態か?」を確認する必要があります。
チェーンは使っているうちに、金属が摩耗して実質的に「伸びて」きます。伸びたチェーンはギアと噛み合わなくなり、歯飛びを起こしたり、ギアの歯を急速に摩耗させたりします。
チェック方法:「チェーンチェッカー」を使う
最も確実なのは、専用の工具「チェーンチェッカー」を使うことです。千円程度で買える安いもので十分です。これをチェーンに差し込み、規定以上に伸びていると判定された場合は、掃除しても意味がありません。
迷わず新品のチェーンに交換しましょう。
「まだ乗れるかも」と伸びたチェーンを使い続けると、結果的に数万円するギア一式を交換する羽目になり、高くつきます。中古車を買ったら、まずはチェーン交換を前提に考えるのが賢明です。
第2章:寿命を延ばす「洗浄」の秘訣
チェーンがまだ使える状態なら、徹底的に洗浄しましょう。チェーンの天敵は、古い油と混ざった「砂や埃」です。これらがヤスリのように作用して、金属を削っていきます。
1. 専用のディグリーザー(脱脂剤)を使う
食器用洗剤などではなく、自転車チェーン専用のディグリーザーを使いましょう。頑固な油汚れを強力に分解します。
2. 「コマの中」を意識してブラッシング
チェーンの表面だけ綺麗にしても意味がありません。重要なのは、チェーンの継ぎ目(コマ)の内部にある「ローラー」の隙間の汚れをかき出すことです。専用のブラシや古い歯ブラシを使って、あらゆる角度からゴシゴシとこすり落としましょう。
3. 完全に乾燥させる
汚れが落ちたら、水で洗い流し(水洗い不要のクリーナーもあります)、ウエス(布)で水分を完全に拭き取ります。水分が残っていると錆びの原因になりますし、この後注すオイルが浸透しません。半日ほど置いて完全に乾かすのが理想です。
第3章:プロの仕上がり!正しい「注油」の秘訣
チェーンが綺麗で乾いた状態になったら、新しいオイルを注します。ここにも重要なコツがあります。
1. 「一コマに一滴ずつ」垂らす
面倒ですが、チェーンのローラー部分に、一コマずつ丁寧にオイルを垂らしていきましょう。クランクを逆回転させながら行うとスムーズです。
2. オイルを「浸透」させる
一周注油し終わったら、すぐに拭き取らず、数分~数十分放置して、オイルをコマの内部まで浸透させます。
3. 【最重要】余分なオイルを「完全に拭き取る」
ここが最大のポイントです。浸透しきれなかった表面の余分なオイルは、ウエスでしっかりと拭き取ってください。
「チェーンの表面はサラサラ、内部はしっとり」が理想の状態です。
表面がベタベタだと、すぐに砂埃が付着して「黒いヘドロ」となり、再びヤスリのようにチェーンを削り始めてしまいます。
まとめ:こまめなメンテで、愛車と長く付き合おう
チェーンのメンテナンスは、「300km〜500km走行ごと」、または「雨の中を走った後」に行うのが目安です。また、走行中にチェーンから「キュルキュル」と音がし始めたら、油切れのサインです。
少し手間に感じるかもしれませんが、慣れれば15分程度で終わります。
このひと手間をかけるだけで、ペダリングは驚くほど軽くなり、ギアの寿命は何倍にも延びます。中古ロードバイクを最高の状態で楽しむために、ぜひチェーンメンテナンスを習慣にしてみてくださいね!
