シマノから2018年、新型のコンポーネントであるR7000シリーズの105グレードが発表されました。
5800シリーズの105から何が変わったのか、ご紹介していきましょう
R7000シリーズの105には3種類のSTIレバーがラインナップ
R7000シリーズ105のコンポーネントの注目ポイントと言えば、まずは3種類のSTIレバーです。
ひとつめのは通常のキャリパーブレーキ用のSTIレバーであるST-R7000、そして油圧ディスク用のST-R7020、もうひとつは油圧ディスク用小型レバーのST-R7025です。
ULTEGRAやDura-Aceにはない小型のレバーがラインナップ
油圧ディスクブレーキ用のST-R7025の何が凄いかというとR9000シリーズのDura-AceにもR8000シリーズのULTEGRAにも小型のレバーがラインナップされていないということです。これがどういうことかというと、手が小さい日本人は積極的に105のブレーキレバーを選ぶという選択肢が生まれたことになります。
STIの性能差はコンポのグレードの中では小さい!?
STIが何をするコンポーネントかというとワイヤーを引っ張るだけです。
スプロケットやディレイラーに比べてSTIの性能差はグレードによって影響を受けにくいのです。
Dura-Aceをベースにしたコンポの中でSTIだけ105という選択肢も
コンポのグレード至上主義というのは初心者の陥りがちな罠ですが、かつてツールドフランス連勝中のクリス・フルーム選手もDura-AceのコンポにリアディレイラーだけULTEGRAというセッティングの時がありました。
当時は大きなスプロケットを制御できるディレイラーがDura-Aceにラインナップされていなかったため、リアディレイラーとスプロケットでULTEGRAをチョイスしたというわけです。コンポのグレードよりも実益を優先するというのが初心者には無い発想でカッコいいですよね。
これと同じことが、もしかしたら今年のレースでも頻発するかもしれません。
手の小さい選手は105のSTIを装備してグランツールを走るなんてことが、容易に想定できます。
プロトンの中の何人かは105のSTIで今シーズン走ることになるでしょう。
ちょっと残念なのは油圧ディスクに機械式変速のみ
Dura-AceにもULTEGRAにも無い特徴が新しい105のR7000シリーズのSTIには有ると書きましたが、ひとつ残念なのは機械式油圧ディスクのみのラインナップになります。
現在ではDi2を選ばない理由は予算以外にはありませんが、そもそも105にDi2がラインナップされていないためDura-AceやULTEGRAのDi2に対応したSTIがラインナップされません。また、小型のSTIはシマノは子供や女性向けとして考えているラインナップのため油圧ディスクのみとなります。
小型STIミックスのコンポが有益なのは機械式のDura-AceやULTEGRAのディスクブレーキタイプのコンポを使っている場合のみと、ケースは限られてしまいます。
新105のR7000シリーズにはシルバーもラインナップ
もうひとつ上位グレードには存在しない特徴として新105のR7000シリーズにはシルバーがラインナップされます。
Dura-AceもULTEGRAも黒しか存在しないためクロモリなどクラシックなフレームには合わせにくかったことは確かです。
私もそうですが、どうしてもシルバーのコンポがいいという人も多いでしょう。
カラーやSTI以外にもシャドーデザインのRDや最新デザインのクランクなどR7000シリーズ新105は正統進化
STIについてばかり書いてきましたが、それ以外にも順当な進化を遂げています。
転倒などに強いシャドーデザインのリアディレイラーや最新デザインの太っいクランクなど、上位コンポ譲りの性能アップを測っています。
当然ですが、重量はULTEGRAより重く、価格はULTEGRAより安くなるでしょう。